NEDO「CCUS研究開発・実証関連事業/CO2分離・回収技術の研究開発/ 二酸化炭素分離膜システム実用化研究開発」プロジェクトへの参画について
東ソー株式会社、国立大学法人九州大学及び国立大学法人東京工業大学は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の「CCUS研究開発・実証関連事業/CO2分離・回収技術の研究開発/二酸化炭素分離膜システム実用化研究開発」プロジェクトの公募に対し、「革新的CO2分離膜モジュールによる効率的CO2分離回収プロセスの研究開発」(以下、本事業)を共同で提案し、2021年12月27日に採択されました。株式会社キッツマイクロフィルターは、東ソー株式会社の再委託先として本事業に共同参画いたします。
本事業は、火力発電、化学産業、セメント産業及び鉄鋼産業等のCO2濃度が10%を超える工程ガスや排気ガスを対象としたCO2分離膜の技術開発(以下、本研究開発)を行うことを目的としています。東ソー株式会社と九州大学が実施した「NEDO先導研究プログラム/エネルギー・環境新技術先導研究プログラム/革新的CO2分離膜による省エネルギーCO2分離回収技術の研究開発」で開発を行った、高いCO2選択性と高純度のCO2を分離回収することが可能なアルカノールアミンを高分子マトリックスに担持した高分子中空糸膜で構成されるCO2分離膜モジュールを用いて、火力発電所から発生する実排ガスを用いたCO2分離・回収システムへ適用可能なCO2分離膜のさらなる性能向上を目指した製品開発を行います。
キッツマイクロイルターは、本用途に最適な中空糸膜支持体の開発及び中空糸膜モジュールの製造・開発を担当します。なお、本事業の受託期間は2023年3月までとなります。